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<「善徳女王」あらすじ 50話>

ミシルとは何の関係もありません・・・とピダムが愛するトンマン公主に答えます。
お前が違うというならそうなんだろう・・・とトンマンは嘘と知りつつ認めました。

一年間分の食糧を備えた難攻不落の大耶(テア)城を前に、頭を抱えるトンマン。
「でも国境の兵だけは動かすな!」と命じ、ミシルも同じ指示を下しています。
長期戦を覚悟して悩むトンマンに、チュクパンとコドがプチアイデアを提案。
秦が魏を征服するときに貯水池を決壊して大梁(テリャン)城を水に沈めたので
ボクたちも黄江(ファンガン)を利用できないですかね~というものでした。
今は水がないから無理だと説明したピダムが、川を利用した別案をひらめきます。
それは、川が東(ソラボル側)から西(大耶城側)へ流れているのを利用し、
大きな支流は水をせきとめて小さな支流には毒をまくという戦術でした。
大耶城一帯は数年間人が住めなくなり民に恨みを買いますとキム・ユシンが反対。
トンマンはユシンと目を合わせ「実行はしないがウワサを流す」とニッコリします。

トンマンはあえてピダムにミシル宛の手紙を届けさせ、二人きりの会談をオファー。
お前たちが降伏するまで話はしない!とミシルがピダムに断っているところへ
ソルォン郎がやってきてトンマンたちが計画しているおそろしい作戦を伝えました。
怯えさせるためのワナだとミシルたちは悟りますが、兵士たちは本当に怯えます。
トンマンが考えているのは、神国の大業のための和平、つまり合従(ハプチョン)。
中国戦国時代に弱小六国が連合して秦に対抗するため蘇秦が唱えた攻守政策です。
大粛清して体制を整えるには年月がかかるし、ミシルほどの人材はいないからです。

こうしてミシル×トンマンの女子首脳会談が実現し、トンマンが合従を申し入れます。
「新羅のために人材がほしい・・・」「誰がほしいのです?ソルォン?ミセン?」
「ミシル様です。ミシル様はもう勝てない。私の器の中に入ることはできませんか?
それがいやなら、神国の主になれないなら、後継者を育ててはいかがですか?」
「このミシルは主になれませんか?」「建国するしかないけど失敗しましたよね?」
するとミシルは新羅の地名を次々に挙げ、どんな場所かわかるかとトンマンに質問。
国の端にある岬では?と答えるトンマンに、そうではないっ!ととても忌々しそう。
「私の血がまかれ、戦友たちを埋めた、それがチンフン大帝と築いた神国だ。
お前に何がわかる?サダハムを愛したように神国を愛したから手にしたかっただけ!
合従?連合?トンマン、お前は愛を分けられるか?」と会談の席を立ちました。

ピダムがミシルの輿を追い、二人きりになると、あの手紙を取り出して見せました。
結局持つべき主のもとに戻ったのか・・・とミシルは心の中でつぶやいた後、
なぜ隠している?公主に渡さない?といつものように強気で言い返しました。
で、ここからのミシルのなんともいえない表情と演出がすごくいいんですよー!
「あまりにも残酷だから・・・オモニ、あなたの人生を否定することになる。
数十年前に死んでいるはずだった。合従に応じくれなければ手紙を公開します」。
そんな息子にミシルは突然抱きつくように近寄り、肩についた草を取って去ります。

ミシルに連合を断られたトンマンはテキパキと内戦の準備を指示しました。
“川作戦”の噂におびえる大耶城のミシルの部下は次々に寝返ったり脱走します。
ソクプムは怖がっている花郎の前で水を飲んでみせ「志を同じくする者だけ残れ!」。
こしゃくなやつだと思っていたソクプムですが一応スジが通っているようですね。

絶体絶命なミシルに、速含(ソッカム)城の呂吉賛(ヨ・ギルチャン)から朗報が。
ミシルに恩を感じているヨ・ギルチャンが大耶城へ援軍を送ることにしたのです。
しかし、ヨ・ギルチャンの守っていた速含城は百済との国境に近い大切なエリア。
トンマンは大耶城よりも国境を気にかけ、ミシルも百済の動向をチェックさせます。
二人の懸念どおり、百済が攻めてきたため、ミシルはヨ・ギルチャンに撤退を命令。
「もう終わりにします」とファミリーの前であっさり宣言して驚かせました。
会談で「ミシルの中に一瞬だけ王を見た」トンマンは回軍を予想していました。

「花郎時代の歌を覚えているか?」と大耶城の玉座からソルォンに聞くミシル。
♪戦えるなら戦えばいい 戦えぬなら守ればいい 守れぬなら後退すればいい
♪後退できぬなら降伏すればいい 降伏できぬなら そのときは・・・
「死ねばいいのだ」とミシルは言うと、「今日がそのときです。後始末を頼みます」。
一緒に逝きたがるソルォンに、私に仕えた者を守れと最後の命令を下しました。
書状を渡しながら、そなたには申し訳ないと一瞬だけ涙ぐんでこらえています。

白旗が掲げられた大耶城から白装束のソルォンが出てきてトンマンの前に跪きます。
ピダムがミシルのもとへ急ぐと、薬をあおって玉座で死を待つミシルがいました。
「愛とは惜しみなく奪うもの。トンマンを愛しているならそうしなさい。
神国もトンマンも分けられない。ユシンともチュンチュとも誰とも分け合えない」。
国を得て人を得ようとしているピダムを「青臭い夢を見ている」とけなします。
ミシルはトンマンが来るまで持ちこたえられず、やがて眠るように命を閉じました。
到着したトンマンはミシルのそばに涙にぬれるピダムがいるのに少し驚きながら
「あなたがいなければ私は何もできなかった。ミシルの時代よ、さらばだ・・・!」。

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