ミシルが息を引き取った部屋から出て行ったピダムを、トンマン公主が追いました。
お前とミシルの関係は?と執拗に問い詰めて、やっと母親であると知り、驚愕。
ミシルは最後まで息子だと認めなかったのに関係を言えないとピダムが泣きます。
言って公主様にも邪魔にされたら?とかわいく涙ぐむ子犬のようなピダムを、
辛かっただろう・・・とかつて自分も王室に捨てられたトンマンがそっと抱きます。
城外を守っていたチルスクは降伏令を聞き入れず、使者を斬りつけました。
“初めてミシルに逆らって”戦う!と宣言し、ミシルへの忠誠厚いソクプムも同意。
ミシルの命令なんだから従え!と言い聞かせるアルチョンにソクプムが挑み、
最後にはアルチョンの刀を自分に突きつけていさぎよく絶命しました。
その混乱から抜け出し、ピダムと山にいるトンマンに襲い掛かるチルスク。
かけつけたキム・ユシンとピダムが二人がかりでやっとこさチルスクを倒します。
「やっと終わるのだな、トンマン、私、ソファ・・・」とつぶやいて事切れました。
やっとミシルの兵力を掌握したと思ったら、父の真平(チンピョン)王が危篤に!
「これからはお前の時代だ、不可能な夢を叶えろ、三韓の王になるのだ・・・」。
アボジ・・・と呼びかける娘の手を握り、夢を託した後で、真平王が崩御しました。
こうして同じころに2つの大きな葬儀がいとなまれました。
王族は真平王との、ミシルファミリーは偉大な璽主ミシルとの別れを惜しみます。
弔問に来たピダムにハジョンが掴みかかりますが、ソルォンが連れ出して話します。
「もし失敗したらお前に大義を残そうとミシルは政変を起こす前に決意していた。
この屈辱に耐えお前を王にしろと申された。あの手紙はお前に残そうとしたのだ。
お前があの手紙を公開できなかった理由もそうじゃないのか・・・?」。
トンマンは側近の意見を聞かず、ミシルファミリーを不問に付しました。
彼らの勢力の恨みを買うよりも協力してもらったほうがいいと考えたからです。
ってことで、ミシルは合従に応じたがチルスクとソクプムが乱を起こしたと発表。
側近は強く反対し、ミシルが憎くはないのですか?とチュンチュ公に聞かれると、
「私ほどミシルを憎い人間はいない!人生を奪われ母も姉も失ったのだから!
恨みは晴らしたいがミシルはいない!残されたのは新羅です!」と断言します。
ミシルファミリーは財産を没収され、10年間は兵部の監視下におかれることに。
え?死ななくていいの?とミシルファミリーは驚いてトンマンにひざまずき、
ソルォンだけはミシルの見通しが当たっていたとかすかに微笑みを浮かべています。
ミシルがいないのに自分だけ生きていられない・・・とセジョンは都落ちを決意。
チュクパンはソクプムの位牌を花祠堂に祭るサンタク(山啄)を見逃してやります。
すべての部署を監視する司量(サリャン)部をトンマンが創設しました。
ミシルファミリーと商人ヨムジョンを所属させ、首長の司量部令にはピダムを任命。
ミシルの息子に要職を与えてはなりません!とユシンやアルチョンが反対します。
しかしトンマンはピダムの忠心を評価し、ピダムはこちらの方針の象徴だと説明。
後でチュンチュ公が「理由はそれだけじゃないはず」とユシンの前で推測します。
「ピダムに要職を与えることで、我々の勢力を分散させる目的もあったはず。
これからはピダムのことも誰も信じないだろう。それが王の道です・・・」と。
トンマンが善徳(ソンドク)女王陛下として即位(マヤ皇后はこのあと仏門へ)。
「陛下。惜しみなくわたしのすべてを捧げます」と素直一直線なユシンのそばで、
「陛下。惜しみなくすべてを奪ってみせます!!」とピダムが誓うのでした。